M日新聞より。
■汚染米転売:三笠フーズが破産手続き申し立て
汚染米の不正転売事件で、食品衛生法違反容疑などで大阪、福岡、熊本3府県警の捜索を受けた米卸売加工会社「三笠フーズ」(大阪市北区)が11/25、大阪地裁に破産手続きの開始を申し立てたと発表した。関連会社「辰之巳」(東京都中央区)と冬木三男社長(73歳)も破産手続きを申し立てた。負債総額は三笠フーズが約9億円、辰之巳が約6億5000万円。
申し立てはいずれも21日付。三笠フーズを巡っては、農林水産省が9/5、同社が農薬やカビ毒に汚染された工業用「事故米」を食用として転売していた事実を公表。同社は、原産地を国産と偽装した疑いも持たれており、3府県警が9/24、食品衛生法違反(残留農薬基準違反)と不正競争防止法違反(虚偽表示)容疑で三笠フーズ本社や同社九州工場などを家宅捜索、詐欺容疑も視野に捜査を進めている。
三笠フーズによると、同社は不正発覚後に営業を停止。事故米の回収作業をするなど営業再開を目指していたが、取引先から多額の損害賠償や違約金を請求され、急速に資金繰りが悪化したという。
冬木社長は「取引先をはじめ食品業界に多大のご迷惑をかけ、関連食品の安全性について国民に不安を与えたことを深くおわびします」とのコメントを出した。信用調査会社の東京商工リサーチによると、三笠フーズの2008年4月期の業績は、売上高17億4000万円、最終利益は33万円だった。
冬木社長は9/6の記者会見で、利ざや目的で転売を指示したことを認めて以来、公の場に姿を見せていない。
A日新聞より。
■汚染米で農水省20人超処分へ 有識者会議が責任指摘
事故米が食用に不正転売された問題の原因と責任を検証してきた政府の有識者会議(座長・但木敬一弁護士)は11/25、調査報告書を野田消費者行政担当相に提出した。農薬やカビ毒が検出された汚染米の有害性を認識しながら、食の安全よりも早期売却を優先させた農林水産省の責任を指摘した。石破農水相は近く、自身を含め関係職員に対し、減給や訓告などの処分を行う方針。処分対象は20人を超える規模になる見通し。
有識者会議は、牛海綿状脳症(BSE)問題の反省から、農水省が「食の安全」を重視するための組織改編をしながら、業務全体に食の安全の観点が働く仕組みを築けなかったとし、組織上の統括者である歴代農水相や事務次官にも反省を要求。農水省に、国民の理解が得られるような厳正な職員の処分を求めた。
問題の背景に、「自分の取り扱っている職務が国民の食の安全につながっているという自覚や責任感が欠落していた」「目先の仕事をこなしていればよいという官僚主義的体質」があったと総括した。
残留農薬やカビ毒が検出された汚染米の売却では、農水省が廃棄を検討せず、三笠フーズ(大阪市)などへの聞き取り調査だけで、工業用のり用の需要があると判断し売却を決めた責任を重視。食品企業を売却先から除外せず、米に着色するなど不正転売を防ぐ有効手段を何一つ講じなかったとし、当時の本省総合食料局長や食糧部長の責任が最も重いとした。
2007年1、2月、東京農政事務所に三笠フーズの汚染米転売を示唆する投書が寄せられたが、その対応でも、総合食料局の責任に言及。当時、三笠フーズの売却先などを調べていれば、不正転売への牽制(けんせい)になった可能性も指摘した。
同省が96回にわたる三笠フーズへの「検査」で、不正を見抜けなかった責任については、担当の福岡農政事務所長の責任が特に重いと判断。「食の安全を確保する重大性を認識せず、漫然と検査を行った」と批判した。
問題が発覚した9月、太田誠一前農林水産大臣と白須敏朗前事務次官がすでに引責辞任しているが、農水省は報告書の指摘を踏まえ、改めて当時の関係職員に対し、減給や訓告などの処分をする。石破茂農水相も大臣報酬の一部の自主返納を検討するとみられる。しかし、汚染米の売却を決めた当時の本省消費流通課長ら、すでに退職した職員については処分は及ばないという。
〈事故米問題〉農水省が工業用のりに用途を限って売却した事故米を三笠フーズや浅井などが食用に不正転売していた。農薬やカビ毒で汚染された米は、大手酒造会社のほか、学校や病院の給食でも使われ、流通先は最終的に延べ530カ所近くに上った。工業用と食用の米には10倍以上の価格差がある。
データ・マックスより。
■精米業(大阪)/三笠フーズ(株)ほか1社
破産手続開始申請 負債総額 2社合計 約15億5000万円
代表 :冬木 三男
所在地 :大阪府大阪市北区梅田1-1-3
福岡工場:福岡県朝倉郡筑前町野町向野2192
設立 :1977年12月
資本金 :1000万円
年商 :(2007/4月)約17億4000万円
11月25日、事故米を食用に不正に転売していた三笠フーズと、その関連会社の辰之巳は21日付で大阪地裁に破産手続開始を申請した。負債総額は2社合計で約15億5000万円が(三笠フーズが約9億円、辰之巳が約6億5000万円)見込まれる。
三笠フーズなど、事故米を食用として売った業者は勿論とんでもない話です。
でも、一番悪いのは、大事なお得意さんに対して、まともにチェックしなかった農水省の連中です。
これに関わった人間はきちんと処分受けてもらわないと、同様の事例はまた起きるでしょう。
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