M日新聞より。
■田澤純一メジャー挑戦:プロ・アマの連携、意見交換で確認
社会人野球・新日本石油ENEOSの田澤純一投手(22歳 横浜商大高)が米大リーグ挑戦の意向を示したことをめぐり、日本プロ野球組織(NPB)とアマ3団体(日本野球連盟、全日本大学野球連盟、日本高校野球連盟)は9/12、東京都内で意見交換を行った。今後、プロ・アマが共同で問題を整理していくことを確認した。
アマの鈴木義信・日本野球連盟副会長は今回の事態について「日本球界にとっては芳しいことではなく、アマ3団体でも改善について話し合う」としたが、田沢のメジャー挑戦の意志については「今の段階では、できるだけ本人の意に添う形にしてあげたい」と理解を示した。
プロ側からは、アメリカのスカウトは日本のルールに妨げられず、活動できることを指摘。これに対し、鈴木副会長は「日米のスカウトの扱いは平等」と強調。プロ球団と選手側の交渉は今年の場合、日本選手権予選終了後からだが、この規定はNPB、米大リーグ双方に適用されるとした。そのうえで鈴木副会長は「NPBと米大リーグのプロ同士できちんとした規定を作って欲しい」と要望した。
プロ側は19日にこの問題について会議を開き、アマ側に問題点を提示。22日にアマ3団体が話し合った後、26日に再び双方が一堂に集い、意見を交換する。
あまり、野球界の組織やルールを知らない人が多いと思うので、自分が知っているレベルで今回の問題を整理します。
まず、日本の野球界は「統一した組織」がありません。
野球は「高体連(高校生)」に属さずに「日本学生野球協会」に属しており、JOC(日本オリンピック委員会)や日本体育協会に属していません。
田澤は新日本石油ENEOSの選手だから、所属は社会人野球を管轄しているJABA(日本野球連盟)の企業チームで、ここはNPB(日本野球機構/プロ野球を管轄している文部科学省所管の社団法人)とは別の組織で、ドラフト会議以外での繋がりは無いだけに、田澤の処遇にNPBや学生野球協会が口を出す権利は一切ありません。
今回、田澤がMLB(メジャーリーグ)に行きたいと言っている事を、NPBや学生野球協会と協議する事自体がおかしな話になります。
では、JABAが田澤に何か指導する権利があるのかと言いますと、彼は在籍4年目なので、プロ野球か残留が野球を辞めるのかという選択に口を出す権利は勿論ありません。
ただ、MLBと話し合いをして、取り決めをする権利はあります。
日本の有望選手が抜けるのは国際的に考えてどうかと思うと言うくらいはできるでしょう。
ただ、田澤に関しては、NOMOベースボールクラブの須田健太投手(敦賀気比高中退)がドラフト解禁未満の在籍1年でマリナーズのマイナーリーグと契約しましたので、これを認めた以上、何もできません。
じゃ、有望な日本人選手の流出を防げないじゃないかって意見が出るでしょう。
その通りですが、日本球界は小さな組織で巨額の利権を仲良しごっこしながら争っているけど、メジャーはビジネスチャンスだと思わない限りお金は出さないので、今回の田澤のようなケースはそない出ないでしょう。
特に日本学生野球協会所属の高校生、大学生の有望選手に関しては色々と面倒な組織なだけに(特に野球部OBの学閥や指導者の師弟関係など)、多分ハンカチ王子(斎藤佑樹投手)であっても手は出さないと思います。
社会人野球の選手も、大久保監督のように色んな方面から圧力をかけられる可能性が高いだけに、田澤ぐらいの選手を手を出すケースはそんなにないでしょう。
逆に、20代後半から30代の即戦力になりそうな実績のある選手(殆どが投手でしょうけど)を獲得するケースは出てくると思われます。
5、6千万でメジャーの中継ぎできそうな投手を獲得できるのは、彼らからすればかなりおいしい話ですからね・・・・・。
で、田澤と大久保監督に嫌がらせをする以外、手段の無いNPBですけど、日本人選手の流出を防ぐ手段は1つだけあります。
それは、傘下のユース設立です。
ユース設立に関しては日本学生野球協会が圧力をかけると思われますが、本気で切羽詰っていると思うのなら、法的には問題ないはずなのでやるべきじゃないでしょうか?。
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