≪第79回都市対抗野球大会≫
<1回戦>
JR九州
001200000 3
000001000 1
三菱ふそう川崎
【伯】米藤 − 中野
【F】佐藤大、亀川、矢貫、磯村 − 井川
本塁打:宇多村1号(ソロ、佐藤大)、中野1号(ソロ、亀川)
M日新聞より。
■都市対抗野球:JR九州逃げ切る 三菱ふそう川崎は5安打
第79回都市対抗野球大会は第3日の8/31、東京ドームで1回戦3試合。第3試合はJR九州(北九州市)−三菱ふそう川崎(川崎市)が対戦。JR九州が3−1で三菱ふそう川崎に勝利した。三菱ふそう川崎は、今季限りの野球部休部が決まっており、最後の東京ドームだった。
○JR九州(北九州市) 3−1 三菱ふそう川崎(川崎市)●
北九州市が主戦左腕・米藤の好投で逃げ切った。3回2死三塁で田村のライト前安打で先制。4回には宇多村、中野のソロ本塁打でリードを広げた。川崎市は、米藤の縦の変化球を打ちあぐみ、6回に石塚の二塁打と渡部のセンター前適時安打で挙げた1点のみ。5安打に抑えられた。
▽川崎市・垣野多鶴監督 勝利で応援に応えたかったが打てなさ過ぎた。社会人野球日本選手権大会へ気持ちを切り替えたい。
▽北九州市・吉田博之監督 米藤がよく投げた。勝負の世界。相手がどうこうというのは気にしなかった。
◇米藤太一投手(北九州市・JR九州)…ピンチ乗り越え完投勝ち
大ピンチなのに、笑みが漏れた。先制点をもらった直後の3回1死二塁、市川をセンターフライに打ち取ったはずが、センター・佐々木が落球して1死二、三塁に。うなだれる佐々木に笑顔で「気にするな」のサインを送った気持ちに偽りはなかった。「自分がエース足りうるかを確かめるため、窮地を経験したかった」
入社7年目の29歳だが、これまで小松聖(現・オリックスバファローズ)、藤岡好明(現・福岡ソフトバンクホークス)、樋口龍美(元・中日ドラゴンズ)ら歴代エースの陰に隠れ、ひのき舞台には縁がなかった。ようやく主戦になった昨年の都市対抗野球九州地区二次予選では、第1代表獲得を本命視されながら敗れた。その責任を背負って休みなく投げ込み、走り込んだ。
その中で得た精神力の強さが生きた。2番・佐々木を直球とスライダーのコンビネーションでセカンドフライ、続く石塚はスクリューとスライダーを見せ球に、内角直球で胸を突いて見逃し三振に取った。
ピンチを乗り越え、完投勝ちしたエースは照れ笑いしながら、言った。「実は都市対抗野球初先発。デビュー戦を飾れてよかった」。遅咲きの主役の夏は今、始まった。
◇かつてのしたたかさ影を潜める…三菱ふそう川崎
3回に先制された川崎市・垣野監督は、早めの継投で北九州市に傾いた流れを押しとどめようとした。4回、先頭の宇多村にライトスタンドへのソロ本塁打を許すと12年目右腕・佐藤大をあきらめ、左腕の亀川に交代。だが2死後、今度は中野にレフトスタンドへソロ本塁打を浴びた。
頼みの打線もつながらない。3回、相手のエラーに乗じ1死二、三塁の同点機を作ったが、2番・佐々木、3番・石塚が凡退。ミスにつけ込み勝機を手繰り寄せる、かつてのしたたかさは影を潜めていた。
川崎市の選手は試合開始前、内外野ノックが終わるとダッグアウト前に集まり、三垣主将を中心に肩を組んで円陣を作った。サッカーなどではおなじみだが、野球では珍しい光景だ。補強組を含め、結束を確認する姿が印象的だった。
本大会で通算12本塁打を放っている西郷は「1年間やってきたことの集大成。思い残すことのない試合をしたい」と話し、気持ちを高ぶらせていた。西郷は2002年、同じ神奈川勢の藤沢市・いすゞ自動車に補強された経験を持つ。その年限りで休部が決まっていた藤沢市は、最後の都市対抗で優勝した。「自分たちも」の思いはあった。
しかし「最後の夏」に懸ける強い思いが空回りしたのか。「力みがあったがそれも含めて実力。最後にここでプレーできて幸せだった」と西郷。早過ぎる終幕と4打数無安打の自身の結果も黙って受け入れた。
北九州市の4回にソロ本塁打を放った5番・宇多村。真ん中に入ってきた甘い直球を見逃さなかった。社会人5年目。新人の年に出場した時は緊張したまま終わったが、今は中堅として「皆を引っ張って行かなければ」と自覚も十分。自身4回目の都市対抗で初の本塁打は、「やはり、気持ちいい」。グラウンドにはね返って来た球をボールボーイからもらい「よい記念になりました」。
川崎市の5番・指名打者で出場した補強選手の渡部(三菱重工横浜)が意地の一打。6回2死三塁から、垣野監督の「思い切り行け」の指示通り、初球の直球を中前にはじき返し、チーム唯一の打点を挙げた。7月から合宿所に入り、川崎市の一員として「最後の都市対抗」の重圧を感じながら準備に努めた。「思いは同じ。いい仕事が出来なくて申し訳ない」と悔しがった。社会人11年目の32歳で出場9回目だが、すべて補強選手としての出場。「補強で学んだことを生かし、来年こそ自分のチームで出たい。そういう形で恩返しをしたい」と話した。
■都市対抗野球:ミスター社会人「悔しい」 西郷内野手
「ここでプレーするのが目標だった。有終の美を飾りたかった。悔しい」
実績や人柄から、他チームの選手にも「ミスター社会人」と尊敬されるベテラン、川崎市・三菱ふそう川崎の西郷泰之内野手(36歳)。
今季で休部が決まっているチームは都市対抗野球大会第3日の8/31、北九州市・JR九州に初戦敗退した。
1996年アトランタ五輪で銀メダル。都市対抗野球優勝は補強を含め5回もあり、社会人ベストナイン受賞6回は最多タイという超人だが、一度だけ野球をあきらめかけたことがあった。
会社の不祥事で野球を離れていた2004年7月、埼玉県の販売会社で整備・点検業務の日々を過ごしていた。ボールすら握れなかったが「ふと、外から野球が見たくなって」家族を誘って都市対抗野球を観戦。毎年夏プレーしていたのに、バックネット裏からグラウンドが遠く感じられた。体力も落ちていた。
「もう、あの場所には立てないのか」
しかし、野球部に復帰後の2005年大会、雪辱に燃えたチームは一気に頂点まで駆け上がった。自身は昨年、川崎市・東芝の補強として5度目の優勝も経験。原動力は、活動休止の際に肌身にしみた「野球ができることへの感謝」に他ならない。
「一度は終わった身。今年で最後になる覚悟でやりきろう」と臨んできたから、今年1月に会社側から「休部が濃厚」と聞かされても動揺しなかった。
スタンドで応援した奥さん(39歳)は「何度も優勝シーンを見せてくれて家族は幸せだった。ご苦労様と言いたい」。ドームの父親を見てきた長男(6歳)は、最近では「パパが野球をやめても、僕が代わりにやってやる」と言う。
チーム最後のドームは終わった。移籍か引退か−−結論は少し先になりそうだが、大会直前にはこう漏らしていた。
「僕は野球を始めた小2のころから何にも変わってない。ただ、野球が好きだからやっているんです」
大会前に行われたJABA北海道大会の結果などを見て、ふそうの出来がさほど良くないのは分かっていましたから、一般的な見方ではふそう優位だったようですが、自分はJR九州が勝つだろうなと思っていました。
打線は相変わらず打てないようですが大会使用球にも助けられたようで効果的な2本塁打で快勝だったようです。
やっぱり今年の米藤はなかなか打てないようですね・・・・。
体は小さい左腕だけど、球速は130〜142kmほどの速球と多彩な緩い変化球で相手打者の的を絞らせない投球は社会人野球NO1左腕と言っても過言じゃない今年の投球内容です。
29歳だけど樋口龍美も同じ年齢でプロ入りしたんで、彼ほど安定感ある投手はプロでもそんなに居ないので可能性は十二分にあると思います。
球威は確かにそんなに無いけど、制球力、投球のリズムなど、相手ペースにはさせてくれないので彼の攻略は難しいでしょうね。
ふそうもエラーっぽい2安打含めた5安打しか打てなくても、1点は上手く奪っているのでその辺はらしさを見せたと思います。
ただ、西郷がここまで完璧に抑えられると勢いはつきませんね。
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