M日新聞より。
■長崎市長射殺:死刑判決は選挙への影響重視
長崎市長射殺事件で死刑を言い渡した長崎地裁判決は、選挙期間中に候補者を殺害し、選挙に多大な影響を及ぼしたことを重要視したと言える。その一方、過去の事件に照らしても、被害者1人の事件で死刑を選択した基準に不明快さも残る。
過去に死刑を選択する上で重視されてきたのが、殺害された被害者数とされている。1人の場合は懲役刑のケースが圧倒的に多いが、日弁連によると、被害者1人での死刑確定は25件で計26人いる。大半が身代金や猥褻[わいせつ]目的誘拐殺人か、殺人などでの仮出所中の場合などだ。静岡県三島市の女子短大生殺害事件(2008年3月確定)や、宇都宮市の実弟殺害事件(2008年4月確定)などがそれに当たる。
今回の事件では、候補者の殺害で、期日前や不在者投票などで前市長に投票した計1万5435票(全投票数の約8%)が無効になるなど選挙が混乱。判決はこうした影響を「市民の選挙権の行使を著しく妨害し、民主主義社会では到底許し難い」と指摘し、極刑選択の“よりどころ”としている。
しかし、死刑の判断基準とされ、特に殺害された被害者の数を重視した「永山基準」(1983年)や、過去の死刑判決と比較して、今回の判決が示した「死刑か無期か」の境目は判然としないとの見方もある。被害者1人でも極刑があり得るという「厳罰化」の流れに影響を与える可能性もある。来年5月から始まる裁判員制度ではこうした事件も対象となることから、裁判員になった市民が難しい判断を迫られるケースもありそうだ。
◇ことば 永山基準
最高裁が1983年7月に永山則夫元死刑囚に対する判決で示した。事件の罪質▽動機▽事件の態様(特に殺害手段の執拗性、残虐性)▽結果の重大性(特に殺害された被害者の人数)▽遺族の被害感情▽社会的影響▽被告の年齢▽前科▽事件後の情状−−を総合的に考慮し、刑事責任が極めて重大で、やむを得ない場合に死刑も許される、としている。
■長崎市長射殺:城尾被告に死刑判決「計画的犯行」と認定
伊藤一長・前長崎市長の射殺事件で、殺人などの罪に問われた元暴力団幹部、城尾哲彌被告(60歳)に対する判決の主文を後回しにした長崎地裁は5/26午後、求刑通り死刑を言い渡した。松尾嘉倫(まつおよしみち)裁判長は「選挙を混乱させるなど民主主義の根幹を揺るがした」と指摘し「被害者が1人にとどまることを考慮しても極刑はやむを得ない」と述べた。被告弁護団は「死刑は重すぎる」として即日控訴した。
判決によると、城尾被告は所属していた暴力団組織から降格されるなどして経済的にも困窮し、将来を悲観。このため市の融資制度を利用して活動資金の獲得を画策したり、わざと市道で自損事故を起こしたりして市に不当な要求を繰り返した。
しかし、市に要求を拒否されたことから、次第に前市長を逆恨みするようになり、前市長が4選を目指して出馬するのを知った直後の昨年2月下旬ごろ前市長の殺害を決めた。
判決は、城尾被告が昨年4月初めから前市長の動向を調べ始めていたことや、至近距離から拳銃を発射したことを挙げ「強い殺意や計画性があった」と認定。「前市長への恨みを晴らすとともに、世の中を震撼させるような大事件を起こすことで暴力団幹部としての意地を見せようとした」と指摘し、背景に暴力団特有の論理があったと言及した。
量刑理由で判決は「暴力団による銃器犯罪の典型であり、行政対象暴力として類例のない極めて悪質な犯行」と断じた。
判決は、死刑の選択理由に踏み込まなかったが、▽暴力団幹部による犯行▽大量の無効票が生じるなど選挙への影響▽遺族の強い処罰感情−−などを判断基準に入れた。
被告弁護側は公判で「前市長に現場で会った瞬間に殺意が生じた。計画性はなく偶発的なもの」と主張していた。
◇判決骨子
・選挙を混乱させるなど地域社会に与えた影響も大きく、被害者が1人にとどまることを考慮しても極刑はやむ得ない。
・行政対象暴力として類例のない極めて悪質な犯行。
・暴力団幹部のメンツをつぶされたと感じて当選を阻止しようとした。
C国新聞より。
■長崎市長射殺で組員に死刑 地裁、殺意・計画性も認定
長崎市のJR長崎駅前で昨年四月、選挙運動中だった同市の伊藤一長市長=当時(61歳)=を射殺したとして、殺人や公選法違反(選挙の自由妨害)などの罪に問われた暴力団組員城尾哲彌被告(60歳)の判決で、長崎地裁は5/26、求刑通り死刑を言い渡した。
松尾嘉倫裁判長は、計画性や強固な殺意を認定した上で「冷酷、残忍で極めて凶悪、卑劣極まりない。銃犯罪の恐怖を全国に広げ、社会を震撼(しんかん)させた。被害者の政治活動の自由を永遠に奪い、市民の選挙権行使を妨害し、民主主義を根底から揺るがせた。到底許し難く、刑事責任は極めて重大だ」と厳しく非難した。
金銭強奪目的などではなく、被害者が一人で、殺人の前科がない被告に対する死刑判決は異例。
被爆地長崎の代表として、国内外で平和を訴えてきた現職市長が銃撃された事件は、社会に大きな衝撃を与え、暴力団による銃犯罪の厳罰化にもつながった。
記者会見した伊藤前市長の長女横尾優子さん(37)は「遺族が思っていた判決。二度とこのような事件を起こしてはならない」と語った。
城尾被告の弁護団によると、閉廷後に面会した城尾被告は判決を受け入れる意向を示したが、弁護人が福岡高裁に即日控訴した。
判決理由で松尾裁判長は「被害者に命を奪われる理由は何一つない。暴力団による銃器犯罪の典型で、行政対象暴力として類例のない極めて悪質な犯行だ」と城尾被告を激しく指弾。
犯行の経緯を「暴力団の組織内で力をなくし孤立したことや経済的な困窮に加え、市道での車両事故に絡む補償金も市から得られず、自暴自棄になっていた」と認定し、「市への憤まんから市長を逆恨みし、四選を阻止して恨みを晴らし、自らの力を誇示したいと考えた」と動機を述べた。
犯行を決意した時期は「伊藤前市長が市長選に立候補を表明した直後の昨年二月」と判断。「待ち伏せて、ちゅうちょすることなく射殺しており、かなり以前から計画し犯行に臨んだと考えるのが自然だ」と指摘した。
判決によると、城尾被告は、昨年4月17日夜、長崎駅前の選挙事務所近くの歩道上で、至近距離から伊藤前市長を拳銃で二発撃ち死亡させた。
長崎市では1990年にも、伊藤前市長の前任で当時の市長、本島等さん(86歳)が右翼団体幹部に銃撃され、重傷を負っている。
N日本新聞より。
■長崎市長射殺で組員に死刑 地裁、殺意・計画性も認定
長崎市のJR長崎駅前で昨年四月、選挙運動中だった同市の伊藤一長市長=当時(61歳)=を射殺したとして、殺人や公選法違反(選挙の自由妨害)などの罪に問われた暴力団組員城尾哲弥被告(60歳)の判決で、長崎地裁は5/26、求刑通り死刑を言い渡した。
松尾嘉倫裁判長は、計画性や強固な殺意を認定した上で「冷酷、残忍で極めて凶悪、卑劣極まりない。銃犯罪の恐怖を全国に広げ、社会を震撼(しんかん)させた。被害者の政治活動の自由を永遠に奪い、市民の選挙権行使を妨害し、民主主義を根底から揺るがせた。到底許し難く、刑事責任は極めて重大だ」と厳しく非難した。
金銭強奪目的などではなく、被害者が一人で、殺人の前科がない被告に対する死刑判決は異例。
被爆地長崎の代表として、国内外で平和を訴えてきた現職市長が銃撃された事件は、社会に大きな衝撃を与え、暴力団による銃犯罪の厳罰化にもつながった。
記者会見した伊藤前市長の長女横尾優子さん(37歳)は「遺族が思っていた判決。二度とこのような事件を起こしてはならない」と語った。
城尾被告の弁護団によると、閉廷後に面会した城尾被告は判決を受け入れる意向を示したが、弁護人が福岡高裁に即日控訴した。
判決理由で松尾裁判長は「被害者に命を奪われる理由は何一つない。暴力団による銃器犯罪の典型で、行政対象暴力として類例のない極めて悪質な犯行だ」と城尾被告を激しく指弾。
犯行の経緯を「暴力団の組織内で力をなくし孤立したことや経済的な困窮に加え、市道での車両事故に絡む補償金も市から得られず、自暴自棄になっていた」と認定し、「市への憤まんから市長を逆恨みし、四選を阻止して恨みを晴らし、自らの力を誇示したいと考えた」と動機を述べた。
犯行を決意した時期は「伊藤前市長が市長選に立候補を表明した直後の昨年二月」と判断。「待ち伏せて、ちゅうちょすることなく射殺しており、かなり以前から計画し犯行に臨んだと考えるのが自然だ」と指摘した。
判決によると、城尾被告は、昨年4月17日夜、長崎駅前の選挙事務所近くの歩道上で、至近距離から伊藤前市長を拳銃で二発撃ち死亡させた。
長崎市では1990年にも、伊藤前市長の前任で当時の市長、本島等さん(86歳)が右翼団体幹部に銃撃され、重傷を負っている。
ネタずれですいませんね・・・・。
この事件だけど、確かに死刑はきつすぎる気がします。
鳩山邦夫法務大臣になって死刑が増えているのは気になりますが、現在の日本の司法制度では心情的にこのくらいは仕方ないと思います。
その辺の問題点を死刑容認派の方が無いとは到底思えないだけに、死刑執行数の増加を望んでいる社会の風潮を望ましく感じておりません。
ただ、この事件に関しては未だに事件の背景が全く見えておらず、このまま早期に死刑執行しておしまいは避けてもらいたいな。
そう言えば、畠山鈴香被告も自分の娘の殺害に関する証拠は無いのに自供だけで殺害と決めているのもどうなのかなって感じていますけど・・・・。
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