M日新聞より。
■芥川・直木賞 川上未映子さん、桜庭一樹さんに決定
第138回芥川・直木賞(日本文学振興会主催)の選考委員会が1/16、東京・築地の「新喜楽」で開かれ、芥川賞がプロ歌手の川上未映子(かわかみみえこ)さん(31歳)の「乳と卵(ちちとらん)」(「文学界」12月号)に、直木賞はライトノベル出身の女性作家、桜庭一樹(さくらばかずき)さん(36歳)の「私の男」(文芸春秋)に決まった。
川上さんはこれまでにシングル、アルバム各3枚を発表。数年前から詩や散文で頭角を現し、昨年、初めて芥川賞候補になった「わたくし率 イン 歯ー、または世界」で小説デビュー。「乳と卵」が2作目だった。
会見場に現れた川上さんは、黄緑色のキャミソールの上に黒のシースルーシャツ、ベージュ色のミニスカート姿。「背筋が伸びる思い。何かしら切実なものを感じ取ってもらえる作品を変わらず書いていきたい」と緊張した面持ちで語った。
桜庭作品は父と娘の近親相姦(そうかん)というテーマに挑んだ意欲作。二人を軸に6章仕立てで時間を少しずつさかのぼる。血の持つ意味合いを大胆に描き、甘い腐臭が漂う物語になった。
ふんわりした上着に黒のミニスカートで会見に臨んだ桜庭さんは「テーマは反道徳的だけれど、血のきずなは誰もが意識せざるを得ない普遍的なもの」と、ゆっくり言葉を選びながら述べた。
贈呈式は2月22日午後6時、東京・丸の内の東京会館であり、正賞の時計と副賞100万円がそれぞれ贈られる。
◇たくらみある構成 芥川賞選評
芥川賞選考委員の池澤夏樹さんは、川上作品について「まず文章がいい。読んでいて声が聞こえるような滑らかさ、大阪弁を使いながら、抑制の利いた文章が評価された。たくらみのある構成で、女性としての身体論を前面に出し、上手に構築されている」と評した。
中国人初の芥川賞候補になり注目された楊逸(ヤンイー)さん(43歳)については「最終段階まで残ったが、芥川賞に値する文章であろうかという意見も多く、見送った。今の勢いを維持しつつ、なおかつ良い文章にしてほしい」と述べた。
◇神話性を持った作品 直木賞選評
直木賞選考委員の北方謙三さんは「受賞作の社会性や小説作品としての整合性については議論にもなったが、あえて世に問いかけてみようとなった。神話性を持った作品であり、何より桜庭さんには小説家としての才能を感じた」と話した。
▽桜庭一樹さん 鳥取県出身。大学卒後、アルバイトをしながら執筆。1999年ファミ通えんため大賞佳作入選、ライトノベルで活躍。05年「少女には向かない職業」で一般小説へ。2007年「赤朽葉家(あかくちばけ)の伝説」で日本推理作家協会賞。東京都新宿区在住。
男性に間違えられるペンネームは、女が書いた作品としてではなく、ニュートラルに読んでほしいためという。
川上未映子さんですが、ラグビーのトップイースト11のNTTコミュニケーションに在籍しているFL川上利明選手(30歳 大阪工大高−明治大−神戸製鋼)のお姉さんだそうです。
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■芥川・直木賞 川上未映子さん、桜庭一樹さんに決定
第138回芥川・直木賞(日本文学振興会主催)の選考委員会が1/16、東京・築地の「新喜楽」で開かれ、芥川賞がプロ歌手の川上未映子(かわかみみえこ)さん(31歳)の「乳と卵(ちちとらん)」(「文学界」12月号)に、直木賞はライトノベル出身の女性作家、桜庭一樹(さくらばかずき)さん(36歳)の「私の男」(文芸春秋)に決まった。
川上さんはこれまでにシングル、アルバム各3枚を発表。数年前から詩や散文で頭角を現し、昨年、初めて芥川賞候補になった「わたくし率 イン 歯ー、または世界」で小説デビュー。「乳と卵」が2作目だった。
会見場に現れた川上さんは、黄緑色のキャミソールの上に黒のシースルーシャツ、ベージュ色のミニスカート姿。「背筋が伸びる思い。何かしら切実なものを感じ取ってもらえる作品を変わらず書いていきたい」と緊張した面持ちで語った。
桜庭作品は父と娘の近親相姦(そうかん)というテーマに挑んだ意欲作。二人を軸に6章仕立てで時間を少しずつさかのぼる。血の持つ意味合いを大胆に描き、甘い腐臭が漂う物語になった。
ふんわりした上着に黒のミニスカートで会見に臨んだ桜庭さんは「テーマは反道徳的だけれど、血のきずなは誰もが意識せざるを得ない普遍的なもの」と、ゆっくり言葉を選びながら述べた。
贈呈式は2月22日午後6時、東京・丸の内の東京会館であり、正賞の時計と副賞100万円がそれぞれ贈られる。
◇たくらみある構成 芥川賞選評
芥川賞選考委員の池澤夏樹さんは、川上作品について「まず文章がいい。読んでいて声が聞こえるような滑らかさ、大阪弁を使いながら、抑制の利いた文章が評価された。たくらみのある構成で、女性としての身体論を前面に出し、上手に構築されている」と評した。
中国人初の芥川賞候補になり注目された楊逸(ヤンイー)さん(43歳)については「最終段階まで残ったが、芥川賞に値する文章であろうかという意見も多く、見送った。今の勢いを維持しつつ、なおかつ良い文章にしてほしい」と述べた。
◇神話性を持った作品 直木賞選評
直木賞選考委員の北方謙三さんは「受賞作の社会性や小説作品としての整合性については議論にもなったが、あえて世に問いかけてみようとなった。神話性を持った作品であり、何より桜庭さんには小説家としての才能を感じた」と話した。
▽桜庭一樹さん 鳥取県出身。大学卒後、アルバイトをしながら執筆。1999年ファミ通えんため大賞佳作入選、ライトノベルで活躍。05年「少女には向かない職業」で一般小説へ。2007年「赤朽葉家(あかくちばけ)の伝説」で日本推理作家協会賞。東京都新宿区在住。
男性に間違えられるペンネームは、女が書いた作品としてではなく、ニュートラルに読んでほしいためという。
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